不動産取引
不動産取引関係争訟

土地の売買契約後,土地に存在した木で過去に首つり自殺があったことが判明したため,買主が売主に対して損害賠償を請求した損害賠償請求訴訟事件(両者とも宅地建物取引主任者)

訴訟では,買主である不動産業者の代理人として,土地に心理的瑕疵が存在すること,その瑕疵によって転売価格を下げざるを得ないことを主張し,転売価格の減少分700万円を損害として請求した。なお,売主は交渉段階で700万円を支払うと一度約束したが,それを後日撤回したため,当方が訴訟提起に至ったという経緯がある。争点は,自殺があった時点では一筆の土地であったが,売買契約時には3筆に分筆されていたので,3つの土地いずれにも心理的瑕疵が残存しているかという点であった。当方は,木が存在した土地(1号地)については,現在,木が伐採されて存在していなくても,売主に宅建業法上,重要事項説明義務があること,残りの2つの土地については,1号地と地続きで元々一体の土地であるため,実態として,「当該土地で自殺があった事実」に変わりはないといえ,単にその具体的な場所が,後に分筆された1号地に該当する場所であったという関係にすぎない旨主張したところ,裁判官も当方の主張を理解し,売主がいくらか支払う内容の和解を勧め,最終的に,売主が当方に対して550万円を支払う内容の勝訴的和解で解決した。

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