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民事商事紛争一般

契約総論

代理と代筆の違いを理解しましょう

 売買契約等を行う上で、署名をお願いしたり、代わりに署名をする機会は皆さんあるのではないでしょうか。代理と代筆は法律的に異なる行為ですので、それぞれどのような扱いになるのか理解しておく必要があります。
 代理は、代理権が授与されて代理人が行う法律行為であるため、裁判では、代理人が署名をしたことは認めるが、代理権授与の事実は否認するといった主張がされる場合があります。一方代筆には、代理権はなく、法律行為ではありません。
 代筆によるトラブルを防止するためには、契約者本人が代理権を授与するのかどうかという意思確認と、それを証拠として残すことが重要です。また、電子契約を活用することで、代筆よりも契約者の意思の表れた契約が可能になると考えています。