施主から設計図書と実際の施工の細かな齟齬を指摘されていた事件

(概要)工務店が施主から住宅の建築を請け負い、建築を開始したところ、施主から平面図、展開図及び実際の施工と間の寸法の誤差等を指摘され、建て直しを要求されるに至り、工事が止まってしまった事案。
(解決)当職は、工務店から相談に対し、上記の平面図等の齟齬はごく軽微なものであり、同齟齬が建築基準関係法令に違反するような構造耐力不足を含む機能低下を基礎付けているとの事情も確認できず、また、同齟齬が生じた箇所について、施主が一定の寸法を特に確保することを重視しその旨を明示していたものでもない以上、生活機能上ないし意匠上の不具合の発生も確認できないものと考えられるから、同齟齬は債務不履行又は瑕疵に該当しない可能性が高い等のアドバイスを行った。そして、工務店が上記アドバイス等をもとに施主と交渉した結果、工事を再開することができた。

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