世襲に関わる事業承継の法律相談では、長女の夫を次期後継者としたケースで、後継者に株式を譲渡していき何年か経過して保有比率が50％を超えた際に、会社を乗っ取られないか不安です、という相談を受けたことがあります。
　このようなケースでは、定款を変更して、先代社長が拒否権を発動させることのできる黄金株を所持することで不安を解消することが可能です。
　事業承継において、世襲をどこまで守るかという点は1つの課題であり、創業家と創業家外の有能な社員で共につないでいくこともいいのではないかと思います。