設計
設計関係争訟

設計報酬に関する争訟

予算オーバーの設計リスク 裁判例①

 予算1500万円に対し2280万円の見積を提示した件について、設計料の支払いを拒む発注者に対し、設計者が支払いを求めた事件です。
 見積が予算を超える場合、実現性のない無意味な設計であるとして、発注者は設計料の支払いを拒否し、設計者は、設計をしている以上設計料の支払いを求めるのが通常です。
 本件では、設計者側の主張が認められました。理由として、発注者は相見積をしようとしており、予算超過する見積の可能性を予期していたことなどを挙げています。
 本件での予算超過の程度は1.3倍ですが、半世紀近く前の古い裁判例なので、現在も通用するかどうかには注意が必要です。