設計
設計関係争訟

設計報酬に関する争訟

予算オーバーの設計リスク 裁判所の考え方

 前回ご紹介した裁判例のとおり、設計者には予算内で設計する義務があり、このことは書籍にも記載されています。
 裁判所は予算を重視しているため、「より良いものを作るために、予算を無視してフルスペックで設計した後に減額していく」というようなコンセプトの設計を受け入れてもらえなかったこともあります。予算がある以上、それに合わせた設計をする必要があり、仮に依頼者に資力があったとしても、予算オーバーしてよいわけではありません。
 依頼者とのやり取りの中で予算があやふやになってしまわないように、どの様な要望に対してどのように対応したのかを記録に残しておくようにしましょう。