設計
設計関係争訟
設計報酬に関する争訟
予算オーバーの設計リスク 裁判例④
平成21年の事件(オーガニックテーブル事件)では、予算が4500万円のところ、見積額が7700万円、減額されて5800万円となりました。最終的な超過割合は1.3倍でしたが、設計者側が敗訴しました。
裁判所は、工事予定額を遵守した設計をすべき義務が設計者にあるとし、許容される誤差の限度内であれば予算オーバーも許されるとしています。しかし、本件では減額しても30%近い予算オーバーがあり、減額案は施主の要望に沿わず合理的なものとはいえないため、許容される予算オーバーではないとされています。
予算がある場合には予算内での設計をする必要があり、予算が曖昧な場合には設計者側から施主に対して確認するのが重要です。