不動産取引
近隣関係紛争・境界関係紛争

エコキュートの低周波音問題

(概要)住宅を建築し、エコキュートを設置したところ、隣地住民から低周波音が気になって眠れない等の苦情を受けた事案。
(アドバイス)現在のところ、低周波音に関する基準を明確に定めた法規は存在しない状況にあり、裁判例上も、ヒートポンプ給湯器の設置の違法性(又は受忍限度)に関する判断基準が確立しているわけではない。もっとも、行政の定める参照値は、低周波音が受忍限度を超えるか否かの参考になりうるものであるところ、本件住宅のエコキュートから測定される低周波音が参照値を超えていない場合には、同低周波は受忍限度を超えないものであると判断される可能性が高いと考えられる。その場合には、住宅の建築業者及び所有者は、エコキュートの低周波音について、法的責任を負わない可能性が高い。

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